kawausonotetugakuのブログ

哲学書や思想書を使って現代社会を分析していきます。

マックスウェーバー『権力と支配』を5分で解説

さて、さっそく本題に入りましょう。マックス・ヴェーバーにおける正当的支配の三類型を見ていきます。 『正統的支配には三つの純粋型がある。すなわち、それらの正当性の妥当は、主としてつぎのような性格をもつことがある。①合理的な性格をもつ。つまり、…

マックス・ヴェーバー『職業としての政治』を5分で解説

マックス・ヴェーバーはこの本の中で政治家には3つの資質が必要だと論じます。 『情熱は、それが「仕事」への奉仕として、責任性と結びつき、この仕事に対する責任性が行為の決定的な基準となった時に、はじめて政治家をつくり出す。そしてそのためには判断…

ルソーと孟子の思想を5分で解説

ルソーと孟子の思想の共通点は人間が憐れみの心があるとして性善説に立っている点です。 まず、孟子から見ていきましょう。 『なぜ人にはみな人に忍びざるの心があるかというと、今かりに突然幼児が井戸に落ちようとするのを見れば、誰でもはっと驚き深く哀…

デカルト 『方法序説』を3分で解説

近代以降の哲学者は全員、デカルトの影響を受けていると言っても過言では無いです。そんな哲学界の最重要人物が書いた『方法序説』 早速本題に入りましょう。 デカルトは自分自身に4つの規則を与えます。 『第一は、わたしが明証的に真であると認めるのでな…

『君主論』を5分で解説

マキアヴェリが『君主論』で示した帝王学とは何か。 さっそく本題に入ります。 『人間は、恐れている人より、愛情をかけてくれる人を、容赦なく傷つけるのである。その理由は、人間はもともと邪なものであるから、ただ恩義の絆で結ばれた愛情などは、自分の…

オルデガ『大衆の反逆』を10分で解説

スペインの哲学者オルデガ・イ・ガセットが書いた『大衆の反逆』は現代社会を理解する上での必読書です。 今回は『大衆の反逆』について解説していきます。 この本の画期的な点は大衆を階級的な視点で捉えていないことです。どういうことか、実際に見てみま…

ダニエル・ベル『資本主義の文化的矛盾』を5分で解説

さっそく本題に入りましょう。 ダニエル・ベルが『資本主義の文化的矛盾』で言いたかったことは政治・経済・文化の3つのそれぞれには独自の法則が備わっているんだということです。 『かくして、社会変化には三つの異なった「リズム」があること、この三つの…

マルクスを10分で解説 ①

今回はドイツの哲学者カール・マルクスが書いた『賃労働と資本/賃金・価格・利潤』(光文社古典新訳文庫)を なぜ、サラリーマンが稼げるお金に限界があるのかその理由とともに解説します。 さっそく本題に入ります。 この本でマルクスは人間の労働には2種類…

哲学書『プラグマティズム』から現代社会を考える

今回はアメリカ型の資本主義社会の基礎を形作ったとされるプラグマティズムの思想を通して現代日本社会を分析していきたいと思います。 日本は現状、アメリカ型資本主義社会に近づいてきているのは誰もが否定できない事実です。例えば、「トヨタ自動車の豊田…